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子ども達が見えなくなると同時に、すっと肩の力が抜けた。
私の役目は、終わった。
後は、朽ちるのを待つだけだ。
左隣さん。
アナタのおかげで、私は運命の人と結ばれ、可愛い子ども達を残せました。
ただ、アナタと隣にいれた時間が少なかったことが、私の人生にとって、すごく心残りなことです。
きっとアナタは私にとって、兄弟のような目線で、私を見守ってくれてたのでしょう。
でも、私にとってアナタは、異性として魅力を感じていました。
もう少しお互い長く生きられたら、私はアナタに異性として見てくれるきっかけがあったのだろうか。
それとも、ただの親しいお隣さんのままだろうか。
どんな関係でも、アナタの隣でいられたことが、何よりも私の幸福でした。
出来るのなら、次もアナタの隣でいれますように。
おやすみなさい。
【おわり】
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