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必要な情報を得たあと、瑞希は自分を振り返った。
仕事にばかり精をだしていたから、見た目がサボりがちだったのは前から認めてる。
伸ばすというより、髪は伸びただけだったし、美容院に行くのは半年に一回程度だったから、まぁ、女として枯れてはいたと思う。
毎日の服装もパンツスーツが多いから、まわりに怖い印象を持たれているような気だってしてた。
元彼の和明にも、『瑞希は近寄りがたいオーラがあるんだよな』って言われたことがあるし。
思い出すだけでもクッションを投げたい記憶だけど、瑞希はとりあえず見た目を変える努力をすることにした。
エステサロンの会員になって、美容院で髪を明るくして、パーマもかけてみた。
ネイルサロンで、ジェルネイルもしてみた。
仕事ひとすじだったのは、遊ぶ時間をとらなかったということ。
だから、見た目の改造資金には困らなかった。
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