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緊張が解けて、疲れがどっとのしかかる。 たった一時間でこの有様なら、先が思いやられて仕方がなかった。 けど瑞希には、和明も気を張っていたことがわかっていた。 そして和明も、同じく瑞希がそうだったことに気付いてたと思う。 別れたとはいえ、結婚まで考えていた相手だ。 そういったところは、透けてしまう。 それでも、お互い仕事に対する姿勢はかわっていないし、クライアントに満足するものを仕上げる気持ちは同じだ。 (……よし、がんばろう) 瑞希は軽く目を伏せると、企画部へと戻った。 デスクにつこうとした時、向いの神田が声をかけてきた。 「お疲れー 打ち合わせはどうだった?」 瑞希はそちらを一瞥しつつ、椅子に腰を下ろした。
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