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瑞希は大きく息を吐き出して、ごろりと寝返りを打った。 気が昂っているから、眠れないかもしれないと思ったけど、そんなことはなかった。 気疲れもあって、瑞希はすぐ眠りに落ちていった。 それから、思った通り忙しい日々が続いた。 案件をかけもちするのはいつものことだけど、変更や要望の追加などが重なり、新しい案を打ち出さなければならず、瑞希は神経をすり減らしていた。 それでも瑞希は毎日寝る前にフルールは覗き、メッセージの返信は欠かさなかった。 仕事が忙くとも、婚活だっておろそかにしたくなかった。 ササハラとの面会は来週の土曜日に決まり、一方でミヤサカからはなんの連絡もない。 忘れてるんじゃないかと思いかけた金曜日の夜、アパートに帰ると、ミヤサカからメッセージが届いていた。
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