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その人は瑞希が何度も睨みつけていたプロフィールの写真と同じ顔で、だれなのか認識した瞬間、瑞希の鼓動が音を立てる。 ―――ミヤサカだ。 たしかに見た目の詐称はなかった。 なかったけど、写真よりも実際のほうが数段よく見えるなんて、瑞希は想定していなかった。 すらっとした長身は、人だかりの中でも人目を引いているし、その場の若い女子たちの甘い視線を攫っている。 そんなミヤサカは、色めきだつ女子たちに目をくれず、視線を彷徨わせていた。 それを見ながら、瑞希の動悸はだんだんと激しくなる。 内心笑ってやろうと思ったのに、自分のことを探す姿を見て、笑うどころか胸が苦しくなってきた。
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