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日曜日の正午。
浩二が来た時には、ハチ公広場は人で溢れていた。
思った以上の人の多さに、内心たじろぐ。
そしてぱっとみたところ、『美月』と思しき女はいなかった。
(……もしかして、まだ来ていない?)
それともやっぱり、『美月』は美月と似ていないとか?
ここにくるまで多少不安だったけど、その不安が現実に変わってしまうかもしれない。
しばらく辺りを探してみても、やはりそれらしき人は見つからない。
遅れるんだろうかと視線を彷徨わせていた時、ふとだれかと目が合った。
その瞬間、浩二の鼓動が跳ねる。
(――――美月……)
自然と心の中で呟く。
それほど視線の先の女は、美月にそっくりだった。
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