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どう反応していいか迷う浩二に、『美月』は訝しげに眉を寄せた。
「っていうか……
ほんとになにも婚活事情を知らないんですか?」
「え?」
「フルールのサポートデスクを活用したり、婚活ブログを読んだりとかは?」
「あー……してないな」
(みんな、そういったことをしてるのか)
浩二はそういった方向の努力を、一切していない。
『美月』は意外そうに目を丸くすると、なにか言いたそうな顔をしていた。
リサーチ不足は否めず、浩二は居心地が悪くなりつつも、しばらくは雑談を続けた。
二杯目のビールも空になり、会話が途切れたところで、『美月』がふいに顔を上げた。
「それで、ミヤサカさんはどうして婚活サイトに?
正直言って、ミヤサカさんはすごくモテそうだし、
婚活なんて必要ないように思えるんですが」
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