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瑞希の耳に、まわりのざわめきが、さっきより大きく聞こえた。
理由はわかっている。
ミヤサカとの間に、居心地の悪い沈黙が満ちているせいだ。
瑞希は自分で尋ねておいて俯いた。
ずっとひとり抱えていた問いを打ち明ける気になったのは、ミヤサカに心を開いたからじゃない。
ミヤサカにとって、瑞希はもう、『対象外』の女になったと思ったからだ。
ミヤサカにいいように思われるつもりがないとか、前にメッセージを送った時には、切られたらいいと思っていたと明かしてしまった。
その場まかせの勢いだったけど、どこかでミヤサカにならなんでも言えることが、心地よかったのかもしれない。
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