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彼は今なにをしているんだろう。
寝ているかもしれないし、もしかしてまだ仕事中かもしれない。
昼間にあった一件の愚痴を聞いてほしいけど、このモヤモヤとした気持ちを文字で伝えにくいし、深夜に電話するほど大したことじゃない。
(どうしよう……)
迷った挙句、瑞希は話すのを諦め、ベッドに横になった。
疲れていても寝付ける気がせず、久しぶりに婚活ブログを覗いてみることにした。
前々から読んでいた、『喪女・きみ子のブログ』をチェックする。
顔も知らない相手だけど、婚活のいろんなことを教わったし、目指す先は同じだから、勝手に親近感がわいていた。
最新のアーカイブは、先日あったきみ子の面会についてだった。
やっと面会にこぎつけたと思ったら、相手に讃岐うどんへの情熱とうんちくをひたすら話しこまれたらしい。
空気を読んで、仕方なしに相槌を打ち続けていたら、別れ際に言われた言葉は『君が男だったらよかったのに。きっといい友達になれたはずだった』だそうだ。
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