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自分がきみ子の面会相手と似ているなんて思いたくないけど、ミヤサカに対してなら、きっとしていることは大差ない。
だから嫌われるのは頷けても、好かれる理由なんてひとつもないはずだ。
それがずっと心に引っかかるけれど、条件が合えばそれでいい、理由なんてどうでもいいと割り切ったんだから、気にしても仕方がなかった。
これから意識するのは、彼との結婚。
ほかの雑念は必要ないと、瑞希は何度も自分に言い聞かせた。
きみ子に心の中でエールを送ると、ブログを閉じた。
それから少し迷って、瑞希はもう一度だけミヤサカとのトーク画面を開いた。
『おやすみなさい』
起こした短い文章をしばらく見つめる。
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