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ミヤサカは恋愛対象者ではないけれど、結婚対象者。
そんな彼との距離をどうすればいいか、瑞希はまだ決めかねていた。
かなり長い間その文章を見つめていたけれど、結局送信ボタンが押せない。
瑞希はまた打ちかけのままLINEを閉じ、モヤモヤした気分をねじ伏せて眠りについた。
翌朝、出社する支度をしていると、母親からメールが届いた。
『瑞希、おはよう。
再来週の23日はおじいちゃんの法事があるの、忘れてない?
忘れてそうだったから連絡したの』
(そうだった……)
正月実家に帰った時に、母がたの祖父の七回忌があると言われていたのに、そのことをすっかり忘れていた。
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