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朝は一分一秒が惜しい。
返信していると、いつもの電車を逃すかもしれない。
瑞希はとりあえずスマホを鞄に突っ込んで、アパートを出た。
そうして数十分後、瑞希は電車の中で母親に返信をした。
『おはよう。ちゃんと覚えてたよ。
時間とか、また詳細を教えて』
本当は忘れていたけれど、どうせ行くんだから、正直に話して小言を言われることもない。
法事の場所は、埼玉にある母の実家だろう。
亡くなった祖父をとても好きだったし、法事には必ず行くけれど、母がたは親戚の数が多いから、いつも誰だかわからない人に話しかけられて、気をつかって疲れる。
そのことが少し憂鬱だった。
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