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「あぁ、なら俺は唐揚げとたこわさびが食べたいかな」 「わかりました。ほかはどうします?」 「ほかは瑞希さんの好きなものを頼んで。 それを一緒に食べるから」 瑞希はもう一度「わかりました」と頷いた。 それから付き出しと飲み物を運んできた店員に、注文を始める。 その内容を聞いていたら、美月が好きなものばかりで驚いた。 (本当に美月そっくりだな……) 似ていることが嬉しいのか切ないのか、なんとも言えない複雑な気持ちが混じり合う。 けれど浩二は、瑞希を美月として大事にすると決めているんだから、こみ上げる自責の念を奥に押し込めた。
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