モンタージュ

Ⅵ

「そういえば、この間宮坂さんのフルールのプロフィールを確認してたんです。

宮坂さんは次男なんですよね。
上はお兄さんですか？お姉さんですか？」

「あぁ、兄だよ。ふたつ離れた兄がいる」

「お兄さんか……

お兄さんはご両親と一緒に住まれてるんですか？」

「いや、今は中国で仕事をしてて……」

「中国？ 単身ですか？

ご結婚はされてるんですか？」

矢継ぎ早に聞かれ、浩二は気圧された。

（なにこれ……）

聞きたいことがストレートすぎる。

同居の可能性を探られているんだと、いやがおうでもわかった。

けれどもともと婚活サイトでスタートした交際だし、まどろっこしいやりとりはこの際なしなのかもしれない。

瑞希とまとまりたいし、結婚が決まればどうせわかることだと、浩二は気を取り直した。