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瑞希は思考を巡らせる。
ミヤサカは、たまたま瑞希のプロフィールを見つけて、婚活初心者だと決めつけたんじゃなかろうか。
面会の慣らしに丁度よさそうだと、それだけでメッセージを送ってきたんじゃないか。
(……うん、なんだかそんな気がする)
踏み台に選ばれたんだと思ったら、無性にムカムカした。
瑞希はスマホを放って、強く目を閉じる。
(写真はニセモノでしょ?
プロフィールだって詐称だらけで、ほんとは年収だって半分以下に決まってる)
そんなふうに悪い妄想をどんどんと膨らませた。
けど所詮は憶測だから、真実はなにもわからない。
悪い妄想が出つくすと、今度はプロフィールのどこかの部分は本当かもしれないと思ってきた。
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