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考え過ぎた瑞希は、頭が冴えて眠れなくなってしまった。 こんなに疲れてるのに眠れないなんて、拷問だ。 (……ミヤサカめ、どうしてくれよう……) 瑞希は腹立ち任せに上体を起こした。 枕の下に潜り込んでいたスマホに手を伸ばし、フルールのメッセージボックスを開く。 理解不能なメッセージを見つめながら、もう一度思考をくぐらせた。 条件だけなら希望通りの男には間違いない。 年収も、見た目もクリア。そして次男ときている。 長い間メッセージを眺めていた瑞希は、やがて決意を固めた。 得体の知れないミヤサカの本性を暴いて、どんな男なのか見定めてやろうと。
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