4687人が本棚に入れています
本棚に追加
/399ページ
考え過ぎた瑞希は、頭が冴えて眠れなくなってしまった。
こんなに疲れてるのに眠れないなんて、拷問だ。
(……ミヤサカめ、どうしてくれよう……)
瑞希は腹立ち任せに上体を起こした。
枕の下に潜り込んでいたスマホに手を伸ばし、フルールのメッセージボックスを開く。
理解不能なメッセージを見つめながら、もう一度思考をくぐらせた。
条件だけなら希望通りの男には間違いない。
年収も、見た目もクリア。そして次男ときている。
長い間メッセージを眺めていた瑞希は、やがて決意を固めた。
得体の知れないミヤサカの本性を暴いて、どんな男なのか見定めてやろうと。
最初のコメントを投稿しよう!