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浩二はパソコン画面から目を外し、大きく伸びをした。
目の前につらつらと並ぶ文字が、なかなか頭に入ってこない。
今日は朝からこんな調子で、渡された新しいサーバーの仕様書も、デスクの端に置いたままだ。
(納期、いつだっけ……)
どうせ時間はあまりないんだし、いい加減目を通さないと。
ため息まじりに手を伸ばした時、「なぁ」と隣の原田が声をかけた。
「……お前、昨日は彼女とよろしくやってたのかよ?
俺らの誘いを断って、さぞかし楽しかったんだろうな」
浩二は横目で原田を一瞥した。
さっきまで二日酔いで机に突っ伏していたのに、どうやら軽口を叩けるくらいには回復したらしい。
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