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「もうじき着くよ。 そんなこと言うならお前にはやらねー。 せっかくハンバーグ弁当買って来たのに」 「えっ、まじで?」 「けどお前二日酔いだろうし、やっぱ雑穀米弁当にしとけよ」 「あっ、さっきのは嘘です! お茶淹れて待ってますから、早く帰ってきてください」 いつもの調子の原田に、浩二はどこかほっとした。 少し先のビルに目を向けると、情報システム部があるフロアは煌々と明かりがついている。 仕事に戻れば徹夜は確定だけど、今の浩二にはそれがよかった。 さっき感じた小さな変化を、忙しさで流してしまいたい。 浩二はコンビニの袋を握り直すと、早足でオフィスへ歩き出した。
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