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「今、私のほかにだれもいなくて」 さっきまでいたけど、祖母と母はちょうどいないし、どうしよう。 返事に困り視線を彷徨わせていると、「あれ……みっちゃん?」と、おばさんは目をぱちくりさせた。 「みっちゃんようこれたね。 今中国に住んでるって聞いたけど、いつ帰ってきたの? あと、結婚式はいけなくてごめんね。ちょうど主人の親に不幸があって……」 その時、瑞希は無意識に「あの」と遮った。 また『みっちゃん』と間違えられている。 これ以上わからない話を続けられても困ると、瑞希は慌てた。 「私とだれかと間違えてます。 私は結婚してませんし、中国にも住んでませんから」 そう言ったと同時に、おばさんが「え?」と驚いた顔をした。 「じゃ、えっと……?」 その時、瑞希の母が「どうしたの?」と、おぼんを片手に戻ってきた。
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