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それから数日後の正午。 そろそろカロリーメイトでもかじろうかとしていた時、突如情報システム部内にざわめきが起こった。 なんだと顔をあげるよりも先に、神崎が「宮坂!」と浩二の元に駆け寄ってきた。 「お前、あそこの女子に呼ばれてるぞ」 「え?」 わけがわからず神崎から戸口に目を移せば、たしかに見慣れない女子社員が立っていた。 (だれ……?) ここからじゃ社員とパソコンに阻まれてよく見えない。 目を眇めた瞬間、原田に肩を揺さぶられた。 「ちょっと、お前あの子だれだよ」 その拍子に浩二の肘がキーボードに触れ、余計な画面が表示されてしまう。 「ここからじゃ見えねーよ。 ってかなにするんだよ、まだ保存してないのに」 浩二は急いでマウスを握り、データを保存して立ち上がった。
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