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女と付き合っては別れるを繰り返し、何年も経った。 その頃にはもう悟っていた。 数えきれないほど美月を忘れようとしたけど、結局、自分は美月以外を好きになれないんだと。 事実を受け入れたその一方で、健吾と美月は順調に愛を育て、昨年の暮れに結婚した。 今まで美月を綺麗と思ったことはなかったけど、ウエディングドレス姿の美月を見て、浩二は初めて綺麗だと思った。 とても自然にそう思った瞬間、息が出来ないほど胸が苦しかった。 初めから自分の手の届かない人だとわかっていたのに、こんな気持ちはおかしいと思うのに、心はどうにもならない。 その時、どうせ美月以外の女を愛せないのなら、ずっと一人でいようと決めた。
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