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「なんか、思っていたのとちょっと違うなって思ったというか……。
一度仕事で困ってる時に助けてもらったことがあって、その時にすごくかっこよく見えたんです。
だけど、付き合ってるとだらしないところも見えてきて、なんか違うなーって思ってきて」
（なにそれ……）
そんなの当然じゃない。
まさかずっと、キラキラした面ばかり見ていられるとでも思ったの？
和明も和明だけど、この辻も負けず劣らずどうかしてる。
理解できないとばかりの目を向けていると、辻は大げさにため息をついた。
「私俺様男子が好きだから、彼のわりと強引なところもよかったんですよね。
けど、なんかひとりよがりっていうか……勘違いしてるなって思うことも増えてきて。
気のせいと思いたかったけど、本当にかっこいい人って、さりげない優しさがあるじゃないですか？
だから勘違い男子な部類だって気付いたんですよ」
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