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(はぁぁぁ?) 初夏の真っ昼間、こうして立っているだけでも暑いのに、苛立ちで汗が噴き出した。 和明との話もムカついたけど、こっちはこっちで虫唾が走る。 肩をすくめる辻は自分に酔っているらしく、瑞希を見ていない。 どこか遠くを見つめながら、独り言のように言った。 「……まぁ、そういった人だって気付かなかった私も、悪かったんですけどね。だけどもう気持ちは冷めちゃったから、彼とはお別れするつもりです。 芹澤さんが彼にもし未練があるなら、私に遠慮しなくていいですからね」 最後の一言を言う時だけ瑞希を見た辻は、「じゃ」と笑顔で頭を下げ、颯爽とコンビニの方向へ歩き出す。 こんなにも暑いのに、瑞希の体は小刻みに震えた。
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