モンタージュ

Ⅶ

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昼間にLINEを受け取ってから、浩二はデスクの脇にスマホを置きっぱなしにしていた。

ランプが点滅したのは、午後８時を過ぎた時だった。

『ごめんなさい。

こちらの都合で電話させてほしいと言ったのに、今日はちょっと無理になってしまって……。

また今度、宮坂さんの都合のいい時に連絡させてもらえますか？
よろしくお願いします』

浩二はキーボードを打つ手を止め、スマホを拾い上げると、瑞希からのメッセージに目を通した。

『わかった。俺はいつでもいいから、また連絡して』

送ったメッセージはすぐに既読になり、『すみません』と返事が届く。

なにか急な予定が入ったんだろう。

多少気にかかるけど仕方ないと、浩二はやりとりを終えてスマホを置いた。