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休憩室の自販機に入っていたのを思い出し、浩二はエレベーターに乗らずに階段を下った。
企画部と営業本部の前を通り過ぎようとした時、企画部の電気がついているのに気が付いた。
(え……)
思わず腕時計に目を落とす。
時刻は午前1時22分。
さすがにこの時間まで残っているのはSE以外いないと思っていた。
企画部も大変だなと思いつつ通り過ぎかけて、ふと電気の消し忘れかもしれないと思った。
浩二は迷ったけど、そっとドアを開ける。
蛍光灯は一部だけついていた。
その下でパソコンに向き合っている人が、ひとりだけいる。
(え……)
それが瑞希だとわかった瞬間、浩二は目を開いた。
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