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「え……」
浩二はさらに面食らった。
相手の思考がわからず、思わず昨日送ったメッセージを確認してみる。
我ながらどうかと思うほどの、下心しかないように見受けられるメッセージだ。
(これにまともに返事をしてくれるなんて
……どういうこと)
『美月』は、いったいどんな女なのだろう。
連絡が欲しいと言ったのは自分のくせに、浩二は対応に窮してしまった。
(……とりあえず、一旦置いておこう)
原田たちを待たせてるし、まずは弁当だ。
浩二はスマホをポケットに突っ込み、暗い路地を走り始めた。
数分後に着いたコンビニには、弁当はほとんどなかった。
原田と電話が繋がった瞬間、「おっせーよ!」と、でかい声が耳をつんざく。
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