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電車に乗ると、この時間は比較的空いていた。
座ろうとも思ったが、座ると寝過ごしてしまいそうで、浩二は窓際に立った。
(眠い……)
あくびをかみ殺して窓の外を眺める。
射し込む光が、徹夜明けの目に染みた。
浩二はおもむろにスマホを取り出す。
少しだけ緊張しながら、フルールにアクセスした。
アクセスするのは、おととい『美月』にメッセージを送って以来だ。
けれど、メールボックスに新着メッセージの表示がなかった。
(なんだ……)
なんとなくがっかりしながら、浩二は『美月』のプロフィールへと飛ぶ。
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