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瑞希は食事そっちのけでメッセージボックスを開いた。
『聞いて! ついに2キロ痩せたんだ
これで美月ちゃんにいつ会ってもバッチリだから
仕事が落ち着いたら連絡してね』
『こんばんは
美月ちゃんはまだ涙活してる?
ぴったりの映画を見つけたんだ 一緒にどうかな?』
毎日やりとりをしている相手からのメッセージ。
それを見て、瑞希はやけにがっかりしてしまった。
(―――って
やだやだ、私ったら……)
いつの間にかミヤサカのメッセージばかりチェックしている自分に気付き、瑞希は慌ててかぶりを振った。
(ミヤサカなんてどうでもいいでしょ
それよりも、こっちのふたりよ)
ふたりとやりとりし始めて、今で二か月。
面会はあまり気が進まないけど、一応は瑞希の条件を満たしている相手だ。
忙しいとかわしてるけど、そろそろ会うべきなんだろう。
迷ったけれど、どちらにも『また近いうちに』と返信して、スマホを脇に置いた。
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