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『こんにちは  仕事内容は、内勤と営業の間みたいな感じです  私も、そこそこ忙しいです』 瑞希はもう一度、自分が送ったメッセージを眺める。 (……たしかに、これじゃ返事に困るかもね) あまりにも愛想がなかったと、瑞希は少しだけ反省した。 けど、ミヤサカの反応を知るのが目的だから、返事がないならないで構わないはずだ。 (……もう、気にするのはやめ) やけに気にしてしまう自分を叱咤して、今度こそスマホを放り出した。 そうして翌朝、瑞希は出勤途中の電車の中で、ミヤサカからメッセージが来ていることに気付いた。
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