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フルールの中にも『日記』という機能があるけど、それは自分をアピールするためのツールで、本音なんてほとんど書かれていない。 うわべだけの優等生な日記は、読んでいてちっとも面白くないし、なんのためにもならなかった。 それよりも、本音が書き連ねてあるサイト外のブログのほうがリアルで、学ぶことがたくさんあった。 それを読んでいるうちに気付いたことがある。 男はどう繕ったところで、見た目で判断するということだ。 『可愛いというより綺麗な…』 『胸が大きい人が…』 『清純、清楚なかたが……』 そんな言葉が踊るブログを、瑞希ははじめ顔をしかめながら読んでいた。 けど、次第に結婚も仕事と同じで、ニーズに合わないものは必要ないんだと、妙に納得した。
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