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「宮坂! さっきそこで女子と喋ったんだよ
しかも可愛い女子だった。いーだろー」
席に戻ってくるなり、原田が勝ち誇ったように言った。
……こいつは中学生か。
「声がでかいから聞こえてたよ
ってか、そんなことで騒いでないで仕事しろ、仕事」
泊まりになるかの瀬戸際だっていうのに、どうしてそんな気楽でいられるのか不思議で仕方がない。
一瞥もくれないでいると、原田はチッと舌打ちした。
「んだよ、ノリ悪いなぁ
お前なんて、今すぐハゲればいーんだ
そしたらモテなくなるのに」
その言葉に、浩二はあからさまに眉をひそめた。
「へんな呪いかけんなよ
ってか、モテてねーし」
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