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メッセージが届いたのは5日前だから、返事をするのは遅すぎるのかもしれない。
けど、浩二は急いで指を動かした。
『こんばんは 返事が遅くなってすみません。
今日やっと仕事の峠を越えました。
散々なデートとは、どんなデートだったんですか?』
送信し終えると、浩二はスマホを持ったまま上を仰ぐ。
どう返事をしようか迷った挙句、結局は自分が興味を持ったことを聞いてしまった。
(適当に、『大変でしたね』と言うべきだったかな……)
また踏み込みすぎてしまったかもしれない。
そう思うと、さらに落ち着かなくなってしまった。
気分が昂っているせいで、ベッドに横になっていても眠気がこない。
浩二は仕方なく、ため息混じりに画面に触れた。
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