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「うわ、まじか……」 メッセージを読みながら、思わず呟く。 たしかに、それはひどい。 だけど浩二は、デートの内容よりも『美月』のことが気になった。 (……やっぱり、こういった話は普通しないだろ) 浩二だって『美月』に面会を希望している相手だ。 話題として不適切だし、どう考えても赤裸々すぎるし、なにより打ち解けた間柄じゃない。 すぐに返信してきたのも初めてだし、浩二には『美月』の意図が読めなかった。 深呼吸して、もう一度きちんとメッセージを読み返してみる。 文面は淡々としているようにも、欝々としているようにも思えた。
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