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(もしかして、ものすごく面倒な女なのか……?) 美月に似ているとはいえ、生理的に受け付けないタイプだったらどうするんだ。 それに『美月』の面会相手の話を聞いて、この『美月』も、本当は美月に似てないことだってあり得るし。 浩二は画面を見つめながら、長い間迷った。 メッセージボックスを閉じ、『美月』のプロフィールへと飛ぶ。 写真の『美月』は、やっぱり美月にそっくりで、見ていると美月を思い出して、胸が苦しくなった。 (……やっぱり、  会ってみないと確かめようがないな) 最初に『会いたい』とメッセージを送った動機はそこだったし、会うまでは『美月』とのやりとりを続けると決めた。
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