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深夜0時過ぎ。
情報番組を見るともなしに見ていたが、やっぱりスマホが気になってしまう。
浩二はため息混じりにフルールを開いた。
すると、さっきまでなかった新着メッセージの表示があった。
急いでメールボックスを開く。
たった一行、『美月』からのメッセージがあった。
『私のこと、からかっていますか?』
浩二はそれを見た瞬間、逸る気持ちのまま指を動かしていた。
『からかってないよ。
下手な口説き文句に聞こえたかもしれないけど、
俺はこのサイトに登録して、ずっと美月さんみたいな人を探してた。
嘘じゃない』
文章を打ちながら、やけに熱くなっている自分に気付く。
けど、『美月』は俺の本心を探っているんだから、きちんと伝えないと、次はない。
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