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それからまた、『美月』から返事がこなくなった。
どう思ったのか気になって仕方がないけど、待つよりほかなくて、自然とため息が零れた。
(今日こそは、早く寝ようと思っていたのに)
このままだと色々と思い出して、眠れない夜になりそうだ。
いつの間にか情報番組は終わっていて、テレビ画面はドキュメンタリー番組にかわっていた。
浩二はゆっくりと立ち上がった。
なにか飲んで気を紛らわそうと、冷蔵庫からビールを取り出す。
これを飲み終えると、もう一度だけフルールを開こう。
それでもメッセージが来ていなかったら、諦めて寝ると決めた。
空になった缶を置き、スマホを手に取る。
少し緊張しつつフルールのマイページを覗くけど、メッセージは届いていなかった。
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