モンタージュ

Ⅱ

『嘘っぽいってどういうこと？

　俺は写真もプロフィールも、なにも嘘をついていないよ』

浩二は迷いつつも、そのままの心境を綴った。

メッセージを送信して数分後、『美月』から返事が届いた。

さっき以上に予想外の文面に、読んだ瞬間、鼓動が音をたてた。

『それなら、一度会ってみたいです。

　ミヤサカさんが嘘をついているかどうか、
　会ってみないと、わからないですから』

「……え？　まじで言ってるの？」

間の抜けた声と共に、スマホをまた落としそうになった。

尋ねたことの返事はなかったが、会いたいと言われたことの衝撃が大きくて、それどころじゃない。