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『そう言うなら、会って確かめてくれればいいよ。
それで、いつが都合がいい?』
さっき届いたばかりの、ミヤサカからのメッセージ。
瑞希はそれを睨むように見つめながら、ベッドに横になっていた。
(どうしよう……)
さっきから、どんどんと動悸が激しくなる。
まだ見ぬミヤサカが、画面の裏で返事を待っていると思うと、言いようのない緊張に包まれた。
ミヤサカとのやりとりは、とっくに切れたんだと思い込んでいた瑞希は、フルールにメッセージが届いていると気付いて、心底驚いた。
ハゲで汗かきのリュウジと面会をした後、瑞希はとてもイライラしていて、燻った憤りを誰かにぶつけたかった。
そのはけ口に選んだのが、ミヤサカだった。
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