Quiet VS BIGBOSS

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Quiet VS BIGBOSS

私は引き金を引いた。 奴は私の撃った銃弾が頭に当たる寸前に姿勢を低くし、かわした。 私が撃ったことで、奴もこちらを警戒し、戦闘態勢に移っただろう。 だが私は寄生虫補完(パラサイト・セラピー)の影響で肺呼吸をしないので、照準がブレることはまずない。さらに両目を利き目にできるから観測手もいらないし、常人にはありえない速力で走ることもできる。相手が伝説の傭兵といえど、有利なのは明らかに私だ。 その時奴は走り出した。私のスピードには到底敵わないが、常人よりかなり速い。BIGBOSSは50近くの年齢らしいが、まるで衰えを感じさせない走りだ。私は数回引き金を引いたが、全て奴のスピードとターン、緊急回避により当たらなかった。 次の瞬間、私の頭に衝撃が走り、鈍い痛みが後から襲ってきた。意識が一瞬飛びそうになった。何が起こった?そう思い周囲を見たら、弾薬が転がり落ちていて、壊れたダンボールの破片が落ちていた。 こいつ、私の頭上から私の頭に当たるよう弾薬を支援補給したのか!しかも正確に私の真上に…なんて索敵力だ。こいつは走って注意を引いて、このダンボールに気づかせないようにしたのだ。 私はここに留まるのはまずいと思い、移動を開始した。
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