プロローグ

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プロローグ

『典孝。起きなさい。典孝。』  ・・・声が聞こえる。  いつもの声・・・あぁ・・・またか・・・  分かる。これは、ガキの頃から時々見る夢だ・・・  水無月の芹お祖母ちゃんだ。会った事は無いはずなのだが・・・ 『あかりを泣かしちゃダメよ。今世を全うしたら、次は秋穂で最後が私だからね。』  ・・・はいはい。解ってますよ・・・  そんな何度も言わなくても・・・ 『本当に解ってる?ちゃんと1人分の幸せを享受させてね。』  ・・・解ったってば・・・【約束】だって言うんだろ? 『うふふ♪解ってるなら良いわ♪じゃあ、そろそろ本当に起きなさい。あかりが迎えに来るわよ。』  そんな事を言われて、そこで目が覚める・・・  ・・・目覚ましとしちゃ、あまり良い気分じゃ無いんだよな・・・  まぁ芹お祖母ちゃん綺麗だけど・・・ 『つっ・・・』  まだ眠気が覚めていないので伸びをする。  ・・・6時50分・・・早ぇよ💧  あかりが来るまでまだ30分あるじゃねぇか💧  まぁ仕方ない・・・シャワーでも浴びて飯食うか・・・  そうして登校の準備をしていると、毎朝の日課のようにお袋から声が掛かる。 『典孝!あかりちゃん、迎え来たわよ!』 『はいはい。』  さて・・・学校行くか・・・
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