第4章 約束

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 ブライスが優志の片方の肩に手を掛けてそっと自分の方に横向きにした。それから両膝裏に手を入れて腹の方に引き寄せた。 ―赤ちゃんみたいな格好だな…落ち着くけどさ。 ブライスはローションを手に取って温め,優志の腿の上から後ろを探った。ゆっくりと分け入り様子を見るような動きをさせる。両脚を優志の脚に絡ませ,自分も身体を横たえた。 「どう?どんな感じがする?」 「うん,…あれだけ中をきれいにしたから,余計な心配がいらなくてリラックスできるよ」 「そうか,じゃあ俺の指の動きを楽しめるかい?」 「…うん,それから…キスもしたい…」  両手をブライスの肩と胸にそっと合わせて,優志が軽いキス何度もした。  ブライスは一本,また一本と指を増やし,ひたすらに優しく中を拓いていった。優志はうっとりとブライスに口づけを続け,時折熱い溜息を相手の首筋に漏らした。 「気持ちいい?」 「…すごくいい。先週よりもずっといいような気がする…」 「優志,先週触らなかった部分を,これから触るよ。今までと違った感覚が起こるかもしれないけれど,心配しないで,とてもいい所なんだ。それから,声は我慢しないで。その場所の良さを堪能できなくなるから」  何を言っているのか分からなかった。 ブライスの指が,ある1カ所を執拗に触り始めると,それまでとは全く異なる感覚が背骨を走った。 「あっ…あっ…な,何だそれ,んーっんっ,…ブライ…あぁっ!」  確かに違った。ぞわぞわした快感が徐々に優志の身体を支配していった。優志はその快感の受け入れ方が分からず,逃れようと手足をばたつかせ始めた。 ブライスは決して優志の動きに屈することなく,それでいて十分優しく彼をうつぶせにした。腹の下に畳んで置いておいたタオルを差し入れ,怯まず続けた。 「大丈夫,優志,怖がらないで,大丈夫,愛してる…愛してる,優志」  ブライスはありったけの愛情を込めてそこを擦り続け,背中や双丘に唇を当てた。愛を伝える言葉をその合間に何度も口にした。
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