第4章 約束

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―遼のお陰でブライスに逢えたようなもんだからな,きちんと説明しなくちゃな。…驚くだろうけど。 ―あと1年半しっかり勉強する。ワシントン大の大学院に入る。そこでブライスと一緒になる。 ―何も焦ることはない。付き合い始めた時からそうするつもりだったじゃないか。信じるんだ。自分とブライスを。  優志は胸元にかかったネックレスのヘッドを,Tシャツの上からそっと握った。目を瞑るとブライスのグレーの瞳が浮かんできた。湖の湖面のようにきらきらと輝いて優志を見つめている。優志を愛おしむ想いが溢れている。 ―ブライス。君に逢えてよかった。 俺も愛してるよ,永遠に。 優志はメモを開いて、ネックレスのヘッドに重ねて置いた。image=498368298.jpg
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