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きつく抱き合い,激しく唇や舌を吸い合い,やがて優しくお互いの口の中で舌を遊ばせる。ブライスが時に狂おしく優志の髪の毛をかき回し,背中から腰をなでる。
優志は唇を離すと,ブライスの両顎に手をやって唇の回りと頬と鼻の頭に何度も小さく優しいキスをした。
「はぁ…ぁ…」
ブライスは熱い吐息を吐きながら,優志をベッドにそっと押しやり2人で横たわった。互いの身体に腕を回し脚を絡ませ,身体全てを相手に押しつけ合った。
「愛してる,ユウシ,とても」
「俺も信じられないくらい愛してる,ブライス」
再び深いキスを与え合い,四肢を使って互いの身体の熱を確かめ合った。
「ずっとこうしたかったよ,ユウシ…」
ブライスが熱く湿った息を吐きながら,優志の髪の毛に鼻を埋めた。彼の手は優志のTシャツをめくり素肌の背中を優しくまさぐった。
優志はブライスの胸に潜り込み,鎖骨の辺りに唇を当てていた。片方の手をブライスの腰に回し,もう片方はシャツをめくって胸元を触っていた。
「ユウシ,もう離さないよ…」
ブライスは自分の胸に収まった優志が耐えようもなく愛しく感じて,ひとしきり優志の髪の毛にキスを繰り返した。
ブライスの胸に当てられていた優志の手が,ブライスの胸とベッドの間で止まった。唇は鎖骨にくっついたまま動かなくなった。
ブライスが自分の動きを止めると,絡まっていた優志の脚がぱたりと2人の間に落ちた。
やがて,ブライスの喉元に温かい呼気が規則正しく吹きかけられてきた。
夜は優しく更けていった。
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