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やがて優志はブライスの動きに合わせて腰を揺らめかせ始めた。脚をブライスの腰に絡ませて,誰に遠慮することなくあえぎ声を漏らし,時には悦びを帯びた嬌声が混じった。
「愛してる,ユウシ…」
「あぁ,俺も…愛してる,ブライス…ああっ」
優志が絶頂を求めているのを見て取り,ブライスが手で前を扱くと2度目を迎えた。朦朧としながら両脚で必死にブライスの腰を引き寄せるので,ブライスも優志の脚の間に力強く数度打ち付けて,爆ぜた。
タオルで身体をきれいにして,ふたりでベッドに横たわった。ふたりとも満たされた気持ちだった。ブライスが優志の腰をそっとさすって頬にキスした。
「大丈夫か?」
「大丈夫みたい…初めてなのに…良かった。俺,これに向いてるのかな,それともブライスがすごく優しくしてくれたから?」
「多分,両方。ユウシは俺とのセックスに向いてるんだよ。他の奴とはこうはいかないから…」
「あぁ,他の奴とはしないから…」
「…ん?…何だ?」
「…本当に綺麗な目だなって思って。初めて逢った時から目が気になってた。ずっと見ていたいって思うよ…」
ブライスに覆い被さるようにして近くから目を見つめた。
「俺さ,きっとこのグレーの目に落ちたんだろうな。青でも緑でもない,グレーなんだよね」
「そりゃ,この目の色に産んでくれた母親に感謝しなきゃいけないな」
「ねぇ,ブライスは俺のどこがよかったの?日本人って目の色も髪の毛も同じだし…
」
頬杖をついて,ブライスを見つめながら訊いた。ブライスも優志を見るために横向きになった。
「うん?そりゃ…」
手が優志の腰から後ろに廻った。声が若干甘くなったようだ。
「大学の受付の帰りに,自転車で帰ってただろ」
「ああ,初めて挨拶をした日だ…」
「車で後ろから近づいていたとき,サドルの上で左右に揺れる尻から目が離せなかった」
「えっ,俺の…ケツかよ!」
「すっごく魅力的だった。今日はもっと夢中になれたよ…ユウシの尻に」
するりっと優志の尻を撫でて,ブライアンはニヤリと笑った。
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