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見えない未来にも必ず、光は指す。
臭い言葉だけど来ない朝はない。
だから私は、戦うことをやめない。
この場所は私が生きていくべき場所だから。
仕事場まで10分、チャリに乗るだけ。
そとはさほど暗くはないのに、冷たい風にあたり、からだが言うことを聞かない。
ブレーキが効きにくくなるという理由から、私はこんなに凍える日にも手袋をしない。手は赤く腫れ上がり、霜焼けでぶくぶくになった手を気にすることなく、チャリを飛ばす。ハンドルを握る手が痛みで軋む。水ぶくれができて破裂する。そんなことを繰り返しすぎて、痛みも感覚も麻痺してきた。
それでも、会社へ行く。
だって、私には希望がると信じていたから。
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