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「暑川先生いま、なんて?」
「入ってきていいぞ!」
(おいおい、冗談だろ…!!)
(暑川のヤロー紛らわしい言い方しやがって!)
(天然ドS!!天然鬼畜!!)
(自分の筋肉に押しつぶされろ!!)
そんな様々な怒りの念をこめて、暑川先生を見るが、先生はそんな視線を物怖じせずハハハッと笑っているだけだった。
扉を開けられた瞬間、俺達は言葉を失った。
転校生は俺達の予想をはるかに超えていた。
もじゃもじゃ頭のマリモ野郎とはかけ離れていた。
「神多真澄です。よろしく。」
射抜くような、その瞳に俺達は心までえぐられたようだった。この人に逆らってはいけない。本能的にそう感じさせられた。
俺逹は平和な日々に別れを告げた。
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