2055年

2/2
前へ
 /17ページ
次へ
「よし、何とかできたな」 小林正人が時計を確認すると深夜2時を回っている。 ダメだ眠い、と書いた文章をしっかり確認しないまま、”未来メール”を送信しようとする。 いや、待てよ、最後に件名だけでも再確認だ、と目を凝らす。 『25年前の自分へ』 よし、これでいいよな、と手に力を入れる。さすがに緊張するもんだな。けっこう怖いな、と正人は最後の最後で躊躇した。 「いけ!!」と、つい気合いを言葉に出して、メールを送信する。 送信されました、という一文を見て、正人はやったぞ、という達成感と、やってしまったか、と不安を同時に抱き、”未来メール”アプリを閉じる。 あとはもう寝るだけだ。

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>