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ルナさん、私はあなた方の勇気と心の美しさ、温かさを心から感謝して称えます。ありがとう! ありがとう!」
ルナの声、
「村長様、ありがとうございます! 私たちをそのように見ていただいて嬉しいです」
「ルナさん、聞こえます?」と村長。
「はい、聞こえます。顔も頭もないけど、心はあります。ありがたいお言葉、ありがとうございます」
メーナはその言葉を聞いて、ルナの胸に頬を寄せた。
「ルナさん、ありがとう! 嬉しい! ありがとう! ルナさん、大丈夫?」
首から上がないルナの両手はメーナを抱き締めた。
「メーナ、私こそありがとう!大丈夫よ。あなたは私の命の恩人よ。ありがとう!」
その光景に一同心から拍手を贈った。宙に浮いた炎が次々に全て消え、元のビラに戻って落ちた。警察部隊はそれを拾いにかかった。彼らの一人が言った。
「ルナさん、あなたを見て心から安らぐ思いです。警察部隊長として心からお礼します。ありがとう! あなたやあなたの仲間の心の美しさが、多くの方々を悲劇から救いました。ありがとう!」
ルナの声、
「警察部隊長様、びっくりしたわよ。心臓止まった、そう思ったわよ。命の危機の時は仕方ないとしてもね。それよりもありがとう!」
「申し訳ない! 藁にもすがる思いだった。崖から飛び下りる思いでもあった。命の尊さに対して、待った無しは一番困る。特に待った無しの時はね。許してほしい。我々はそれを魔女王国から押収した。恐ろしい武器だ。武器爆弾を作る、恐ろしい事だ。こんなものが実際に使われている場所にいたなら、恐ろしい事だ。さぞかし身の毛が弥立つだろう。魔法界は武器爆弾を作る事を絶対的に禁止している。命の尊さを守る為だ。ルナさん、あなたは多くの命を悲劇から救いました。あなたの仲間もそうです。素晴らしい事です。本当にありがとう!」
「警察部隊長様、私こそ感謝しています。皆様が命の尊さを表現した事を。心の美しさはどんな運命の中でも輝いています」とルナ。
「命の尊さに対する心の美しさは素晴らしいです。ゴバとあなたとでは、地獄の恐ろしさと天国の喜び程の差を感じます。顔や頭があっても心の美しさのない恐ろしさ、命の尊さの為に自らを捧げようとした心の美しさや温かさとでは、何という差でしょう。心の美しさは何とありがたい! 心の美しさは永遠に見つめたい宝石です」
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