それは突然やってきた

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「柚!これはどういう状況なんだ?!」 「んーとねー。」 柚の説明はこうだった。 昨日マンションの部屋に帰っている途中、空から落ちてきた。以上。 全く分からないが、納得するしかなかった。何故なら目の前には遥がいるから。 「で、そこでなんだけどね、てっちゃん。遥ちゃんと一緒に暮らしてね!」 また突拍子もない提案。 「遥はどうなんだ?」 「んー、お兄ちゃんと一緒に住めるんならどこでもええよ!」 「はあ、しゃーない。」 「やった!やったー!」 嬉しそうに飛び回る遥。 足がないのにどうやって、飛び回っているのだろう。 「お兄ちゃん、ちょっとの間やけど、よろしく!」 「え、ああ。」 こうして、幽霊と幼馴染と俺の不思議な、そして、忘れることの出来ない夏休みが幕を開けた。
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