第1章

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どれくらい経っただろうか今だに麻痺で動けないゴブリンはそう思ったとき ドスン ドスン 近づいてくる音。あの亀か!!と気付き逃げようとしたが麻痺のせいで動くことすら出来ずこのゴブリンの幕は閉じた。 ゴブリンを喰らったシシガメルはイラついていた。何故ならゴブリンを1匹逃がしたからだ。麻痺性のある毒を吹いてまで喰らおうとしたのにだ。 逃げたもう1匹は喰えたが腹は減っている。シシガメルは獲物を探しに動いた。 人間の体感にして一時間ようやく獲物を探し当てた。黒く喰えなそうに見えたが旨そうな匂いがしたため喰らうことにした。 黒い物体は此方に気付いていたのか此方に構えていた。 シシガメルにとって奇襲による戦闘をしていたため己に向かってくる奴はいないためどれくらいの強さなのか分かっていなかった。 無知とは怖いもので知らないだけで病になったり高額な借金を支払えと脅されたりするのだから。 このシシガメルには"真っ向から"相手をしてくる戦闘経験がなかった。しかしこのシシガメルにとっては唯旨そうな匂いがする目の前の物体さえ喰えればいいだけで戦闘方法など考えてすらいなかった。 シシガメルは、喰らうため前足の爪を鋭く黒い物体に横から殴りつけるように放った。 黒い物体は、後ろに飛び避け直ぐにシシガメルの顔を殴りつける。 避けようとしたが黒い物体の攻撃が見えず眉間への打撃を許したシシガメルは怒り狂う。 只の餌ごときが!!と喰われるだけの弱者が!!と怒り攻撃を強めていく。 爪の連続攻撃の避け隠し玉の毒まで避けられた。だがシシガメルにはこの程度と更に攻撃を強めていく。
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